名づけられた葉について
名づけられた葉は、有名な合唱曲です。この歌には、加賀清孝さん作曲のものと、飯沼信義さん作曲のものの2つがあります。
名づけられた葉の歌詞
ポプラの木にはポプラの葉 何千何万芽をふいて 緑の小さな手をひろげ いっしんにひらひらさせても ひとつひとつのてのひらに載せられる名はみな同じ
わたしも いちまいの葉にすぎないけれど あつい血の樹液をもつ にんげんの歴史の幹から分かれた小枝に 不安げにしがみついた おさない葉っぱにすぎないけれど わたしは呼ばれる わたしだけの名で朝に夕に
だからわたし考えなければならない 誰のまねでもない 葉脈の走らせ方を刻みの入れ方を せいいっぱい緑をかがやかせて うつくしく散る法を 名づけられた葉なのだから 考えなければならない どんなに風がつよくとも
名づけられた葉を上手に合唱するためのポイント
大切なのは、歌詞の意味をしっかりと理解し歌うことです。前半は暗めな曲調ですが、音まで低くなってしまわないように注意しましょう。息を吸うタイミングをそろえていっせいに息を吸うとよいでしょう。
- 「ポプラの木には」
出だしをしっかりと歌いましょう - 「緑の小さな緑の小さな」
速くなってしまわないように心がけて。子音をたてて、はっきりと発音するように。「み」が短くなると速くなるので、「みーいどりの」という感じで、「い」を言い直しましょう - ソプラノ・男声「てをひろげ」
「てを」のクレッシェンドは、2拍間は押さえぎみに、3拍目で一気にかけると効果的になります - アルト「てをひろげひろげ」
はじめの「ひろげ」は下手すると間違って入ったように思われるので、小さくならないように。自信を持ってはっきり、しっかりと歌うようにしましょう - 男声「いっしんにひらひらさせても」
「い」は少し高め。低くならないように注意してください - 「名はみなおなじ」
女声は「は」を伸ばしながら、男声の「名は」を聞くように。男声、2回目の「名は」をしっかり、強調して歌うようにしましょうアルト・男声の「みな」も「名は」と同様にしっかりと歌います。「おなじ」で、声をそろえ、最後まで伸ばすように - 「私も一枚の〜葉っぱにすぎないけれど」
細かい強弱記号がたくさんある部分です。ちゃんと歌い分けるように心がけましょう。八分休符が多いですが、丁寧に切るように。絶対に乱暴には切らないで。男声の「わたしは呼ばれる」の上に女声は上手く乗っかるように。突然大きな声で入っていくのではなく、小さめに入って、だんだん大きくするのが効果的です - 「私だけの名で朝に夕に」「私だけの名で」
フォルッテシモのパートです。大きく、力強く歌いましょう。「朝に夕に」でスッと小さく変化を - 「ルー」
木立の中を通っていく風のイメージで、優しく歌います。でも、流れないように1音1音をはっきりと。伸ばしている間は、他のパートの音を良く聞きましょう。ここで転調、雰囲気が変わるので注意して - 「だから私〜きざみのいれかたを」
テンポが速くなってしまわないように注意しましょう。指揮者をよくみるようにするとベスト。子音をたてて、はっきりとした発音を目指して - 「精一杯緑を精一杯緑を輝かせて」順々に大きくします。「輝かせて」で爆発する感じを表現しましょう
- 女声「だから私だから私」
男性を消してしまわないように控えめに歌います。でも、たっぷりとできれば「だから私」は息継ぎなしを目指しましょう。 - 男声「名づけられた葉なのだから名づけられた葉なのだから」
堂々と歌うように。「考えなければ」でピッタッとあわせるようにしましょう。1回目の「どんなに風が強くとも」まで大きくならなくても大丈夫 - 「どんなに風が強くとも」
決意を秘め雰囲気で、力強さをイメージ。「どんなにかぜが」たっぷりと、少しもったいぶった感じでもいいでしょう。「強くとも」伸ばしている間に息が切れるのはかっこ悪いので、「く」か「と」のあと、もしくは伸ばしている間にブレスするといいでしょう。「も」はこれ以上歌えば、ぶっ倒れるっていうくらいの勢いを目指して。伸ばしている間に音が下がらないように注意してください
名づけられた葉以外の代表的な合唱曲
- グレゴリオ聖歌
西洋音楽の源流ともいえる、単旋律の音楽です。その美しい旋律は、聴いているものを至福のときへと誘ってくれるといわれています。今回紹介するのは、ソレム唱法の本山、フランス・ソレム・サンピエール修道院聖歌隊が演奏するマリア賛歌集です。 - ペルゴレージ作曲「スターバト・マーテル」
ペルゴレージ(Pergolesi)は、やはり美しい旋律を書く作曲家だと思います。今回紹介するスターバト・マーテル(Stabat Mater)は、[悲しみの聖母] という意味。特に冒頭の合唱は、胸が苦しくなってくるくらい切ない音楽で、この1曲だけでも引き込まれてしまう感じを受けます。 - J.S.バッハ作曲 カンタータ147番「心と口と行ないと生き方も」
第6曲と第10曲が、いわゆる有名な「主よ、人の望みの喜びよ」である、多分、カンタータの中では一番有名な曲といってもいいと思います。ちなみに「主よ、人の望みの喜びよ」という題名は、アメリカのピアニストが編曲したときに名付けたそうです。 - G.ヴェルディ作曲「REQUIEM〜レクイエム」
インパクトの強い曲を紹介します。ヴェルディのレクイエム、CMでよく使われる[Dies irae〜怒りの日]で有名ですが、どの曲を聴いても素晴らしいと思います。同時期に作曲されたオペラ「アイーダ」「オテロ」も秀作ですが、このレクイエムは、ヴェルディの集大成くらいの曲です。 - W.A.モーツァルト作曲「戴冠式ミサ」
モツレクも良いですが、この[戴冠式ミサ]は、明るく・威厳があり・パワフルな曲だと思います。特にAgnus Deiの冒頭ソプラノソロは、一度は聴いたことがある旋律ではないでしょうか。この曲はハ長調です。 - G.マショー作曲「ノートルダム・ミサ」
今までに多くのミサ曲が作曲されていますが、マショー(Machaut)の[ノートルダム・ミサ]が、通常文(kyrie・gloria・credo・sanctus・agnus dei・ite missa est) を1人で作曲した最初の曲といわれているようです。ちなみに古典あたりになると、[ite missa est]を省き、[sanctus]の1文である[benedictus]を独立させるようになったといいます。 - G.アレグリ作曲「ミゼレーレ〜MISERERE」
このアレグリ作曲の[ミゼレーレ]は、システィーナ礼拝堂でしか演奏されない秘曲であった(楽譜も門外不出)が、モーツァルトがこの曲を1度(2度という説もある)聴いただけで楽譜を起こしてしまったという、エピソードがあります。これは9声(4+5)で歌われるルネサンス音楽の代表的な音楽。しかも、カストラートのために作られたようです。
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